*

年収103万円以下でも住民税は払わなければならないって本当?

公開日: : 最終更新日:2014/11/16 まめ知識, 住民税, 税金(総合)

さて、前回は「贈与税ってなあに?」で贈与税の計算方法までを説明させていただきました。

今回は、「去年年収103万円以下やったのに住民税払えってきたんやけど?」というご質問をいただきましたので、住民税について書かせていただきます。

住民税とは?


まずは簡単に「住民税」についてご説明致します。

「住民税」は所得税とは違い「住んでいる地域に支払う税金」のことです。

厳密に言いますと、「住民票があるところに」ですね。

そして、その中でも「都道府県民税」「市町村民税」に分かれています。

以前に「ふるさと納税」について説明させていただいた際に、別の都道府県や市町村に「住民税」を納めることができると書かせていただきましたが、原則的には「住んでいる都道府県、市町村に納付する」ことになっています。

そして、住民税率は一律10%です。

ですが、一律10%なのが「所得割」と呼ばれ、それ以外に「均等割」と呼ばれる税金を支払わなければならない場合があるのです。


「所得割」と「均等割」の違いとは?


「所得割」は「都道府県民税6%」「市町村民税4%」の合計で10%になります。

「均等割」は実は「住んでいる地域によって違う」のです。

そのため、隣の市に住んでいればこんなに税金を払わなくてもよかった、といったことが発生します。

あなたが現在お住まいの地域の「均等割」確認していますか?

ぜひ一度確認してみてください。

もしかすると少し多めに税金を支払っているかもしれませんよ。

そしてさらに、「均等割」は所得の計算方法も違う地域があるのです

つまり、隣の市に住んでいればそもそも税金を払わなくてもよかった、ということも起こりえるのです。 では、年収103万円以下でも「住民税」を支払わなければならないケースを見てみましょう。

年収103万円以下でも住民税を支払わなければならない理由


まず大前提として、所得税と住民税は基礎控除の金額が違います

年収103万円以下というのは、所得税の計算上、所得が0円になる制限です。

住民税は所得税が380,000円の基礎控除があるのと比べ50,000円少なく、330,000円なのです。

つまり、「給与所得控除650,000円+基礎控除330,000円=980,000円」が住民税を納付しなくて良い制限です。

しかし、キリが悪いこともあり、特例で「年収100万円以下は住民税を納付しなくて良い」という法律があります。

そのため、年収100万円超103万円以下の方は所得税は支払わなくてよいが、住民税は支払わなければならない、といった状態になります。

「所得割」の10%に合わせて、「均等割」も支払わなければならなくなります。

実際に、年収102万円だった場合で計算してみましょう。


実際に計算してみよう!


年収が102万円だった場合ですと、給与所得控除は65万円です。

「年収1,020,000円-給与所得控除650,000円-住民税基礎控除330,000円-住民税特例控除20,000円=20,000円」

所得割「20,000円×住民税率10%=2,000円」

均等割「年収100万円を超えているため5,000円

ええっ?!と思われた方もいらっしゃると思います。

「均等割」は年収100万円を超えた時点で必ず最低5,000円かかります

内訳は「都道府県民税1,500円」「市町村民税3,500円」が多いです。

大阪府大阪市、京都府京都市は上記の金額です。

しかし、地域によっては7,000円かかったり、「均等割」計算時には控除が280,000円しか認められない(年収93万円超で支払わなければならなくなる)ところもあります

思いもよらず住民税の納付書が送ってこられる前に、お住まいの地域の住民税がどのようになっているかを確認してみてくださいね。

 

※上記の内容は、平成26年11月15日時点の法律に則って記載しております。

関連記事

haikei3

事業所得の節税ケース2~FXで副業~

前回に引き続き、事業所得の節税ケースを見ていきたいと思います。 今回はあえて「FX」です。「副

記事を読む

zouyo

贈与をしたかどうかは、どうやってバレるの?

さて、本日が今年の仕事納め、なんて方も多いでしょうね。 あっという間に一年が終わっていきますね

記事を読む

tousi

株式と投資信託はどちらがいいの?《株式編》

今回も、ご質問いただきました「株式と投資信託はどちらがいいの?」について個人的意見を述べさせていただ

記事を読む

haikei3

事業所得の節税ケース5~アンケートモニター報酬~

さて、前回は「せどり」での節税を書かせていただきました。今回は友人よりご依頼いただきました、「アンケ

記事を読む

haikei3

事業所得の節税ケース3~アフィリエイト収入~

前回は「FX」についてケース紹介させていただきました。今回はご要望いただきました「アフィリエイト収入

記事を読む

ryousyuusyo

寄附金控除ってなあに?

さて、前回までは「NISA(ニーサ)」について書かせていただきました。 今回は、年末までの駆け

記事を読む

税ブロのロゴ.jpg

公的年金等控除ってなあに?

さて、前回に引き続きまして今回は「ケースで見る企業年金の受取り方《公的年金等控除》」で説明させていた

記事を読む

fuyou

年末調整で確認しよう!~扶養家族2~

さて、前回は「扶養」について少し触れました。 今回はその続きで前回記載した4つの要件を1つずつ

記事を読む

20140918_gensenzeita

あなたの源泉徴収票は正しいですか?2

さて、前回の「あなたの源泉徴収票は正しいですか?1」の続きを書いていきます。 今回は緑

記事を読む

seihokouzyo2

生命保険料控除の節税ケース4~介護保険の利便性~

前回は「医療保険の見直し」について説明させていただきました。 今回は、「介護保険の利便性」と題

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

税ブロのロゴ.jpg
こうやって見たら「VALU」って無敵じゃない?

すごく久しぶりに書きます。すみません、ホント。  

税ブロのロゴ.jpg
個別のご相談はこちらから!

  日常生活における税金に関するお悩みにお答えします

20140918_gensenzeita
退職してからどれぐらいで源泉徴収票がもらえるの?1

すっかり時間が空いてしまいました、申し訳ございません。 週に数回

税ブロのロゴ.jpg
あなたの会社の経理は仕組み化できていますか?

大変ながらく更新が滞ってしまいました。 多くの質問にまだお答えで

税ブロのロゴ.jpg
社割り(従業員割引)を給与に加算されたんだけど?

さて、今回は質問をいただきました内容について書かせていただきます。

→もっと見る

PAGE TOP ↑