NISA(ニーサ)は始めたほうがいい?
さて、前回は「NISA(ニーサ)ってなあに?」をご説明致しました。
今回は、結局やったほうがいいのか、やらないほうがいいのか、その判断材料をお伝えできればと思います。
NISA(ニーサ)口座はたくさん開設できるの?
前回は簡単にNISA(ニーサ)についてご説明致しましたので、今回はもう少し詳しくみていきましょう。
NISA(ニーサ)口座には、制限があり、1年間に1口座しか開設することができず、1口座内では100万円までしか取引できません。
現状の法律では、1年間に1口座のみ開設でき、その口座は5年間運用することができます。
そして、5年間で最大5口座まで開設することができます。
つまり、500万円までは税金がかからずに投資することができるのです。
まあ、投資を始める人がこれだけ大きな金額を最初に投資することは珍しいと思いますので、あまり気にしないでおきましょう。
どうやって、どこで口座を開設するの?
NISA(ニーサ)口座の開設は証券会社や銀行などの金融機関で開設することができます。
窓口に行って「NISAを開設したい」とお伝えいただければ、すぐに手続き書類を出してもらえます。
しかし、ここで難しいのが「どこで開設したほうが良いのか」です。
証券会社や銀行ごとに期間によってキャンペーンがありますので、一概にどこが良いとは言いにくいですが、証券会社と銀行では圧倒的な違いがあります。
それは、銀行でNISA(ニーサ)口座を開設した場合は、株式に投資することができないということです。
証券会社でしか、株に投資することができませんので、銀行で口座開設すると投資先が制限されてしまいます。
その期間の銀行のキャンペーンが良ければなんとも言えませんが、個人的には証券会社で口座開設することをおススメします。
なぜ、投資したほうがいいの?
ここからが一番重要なところです。なぜ投資をしたほうが良いのでしょう。
それは、お金はただ持っているだけでは、価値が下がっていってしまうからです。
例えば、現在物価が上がっています。昨日までは180円で買えた牛乳が、今日は190円でしか買えなくなった、ということが起こります。
また、平成29年4月まで延期されましたが、消費税が8%から10%に増税された場合、現在通帳にあるお金は何もしなくても2%損をすることになります。
頑張って定期預金にお金を預けたところで、年利0.2%付けばいいところです。
投資であれば、そのものが値上がりする可能性もありますし、何より配当が入ってきます。
中には株価100,000円で、年間配当が8,000円でるような投資先もあります。
このような場合、例え値上がりしなかったとしても、1年間で8,000円配当金が振り込まれてきます。
そうすれば、その時点ですでに8%の「儲け」です。
本来ですと、その8,000円から20.315%の税金が差し引かれ、6,375円しか手元に入ってきませんが、NISA(ニーサ)は非課税ですので、丸々8,000円入ってきます。
ネガティブに見た場合ですと、株価が92,000円に下がってもプラスマイナスゼロです。
もちろん、株の価値が一気に下がる可能性ももちろんあります。
それでも、どちらかといえば損をしにくいように感じませんか?
上記の内容は株に限ってのみ記載しており、投資信託はまた考え方が違います。
その違いについては後日また詳しく。。。
今回の内容で、投資に対するハードルが少しでも下げるお手伝いができたなら幸いです。
※上記の内容は、平成26年11月30日時点の法律に則って記載しております。
関連記事
-
節税のために学ぼう!~一時所得2~
さて、前回に引き続き今回も「一時所得」についてご説明できればと思います。 そして、「文字の色を
-
年末調整で確認しよう!~扶養家族2~
さて、前回は「扶養」について少し触れました。 今回はその続きで前回記載した4つの要件を1つずつ
-
公的年金だけで生活していても確定申告が必要?
ついに12月に突入です。あと一ヶ月すれば今年も終わります。 あっという間だった方も、長く感じた
-
あなたの会社の経理は仕組み化できていますか?
大変ながらく更新が滞ってしまいました。 多くの質問にまだお答えできておらず、誠に申し訳ございま
-
平成27年(2015年)に施行される税制《社会保障・税番号制度導入編》
さて今回は、もはや懐かしくなってしまっている「マイナンバー制度」について書かせていただきます。
-
国外にお金(財産)がある人は申告が必要って本当?
さて、確定申告も終わり、休暇も終わりましたので、また書かせていただきます。 今回は以外と知られ
-
税金の勉強ってどうすればいいの?
さて、前回は「経費ってなあに?」という内容で書かせていただきました。 今回も、数名からご質問を
-
4月5月6月は残業するな!・・・ってよく言うけど、なぜ?
さて、今回はご質問いただきました内容について書かせていただきます。 皆さんも耳にしたことがある
-
週末起業は事業所得を選べ!!1
さて、前回は「青色申告の由来」を書かせていただきました。 今回は「週末起業は事業所得を選べ!!
- PREV
- NISA(ニーサ)ってなあに?
- NEXT
- 寄附金控除ってなあに?