税制改正ってどうやって決定するの?
今回もご質問をいただきましたので、「税制改正ってどうやって決定するの?」に対してお答え致します。
税制改正ってどうやって決定するの?
テレビなどのメディアでは、税制改正がほぼ確定してからしか伝えられません。
さらに、メディアによって応援する政党が違いますので、伝えられ方も様々です。
しかし、実際は決定までに改正案が発表され、見直しもされています。
どういったスケジュールで動いているかを見てみましょう。
税制改正までのスケジュール
各省庁から12月頃を期限として、「こういった改正をして欲しい」という要望が都度あがっています。 詳しく確認したい方はコチラ(財務省HP)をご確認ください。 それらの要望を受け、税制の改正が話し合われます。 そして、12月中に「税制改正大綱」という、大まかな改正案が発表されます。 これが大体12月の3週目ぐらいに例年発表されています。 そう、今回の選挙は、これを発表する前に行われるのです。 つまり、今回の解散は、後々の税改正をもスムーズにする狙いがあります。 もちろん、その他にも原発や憲法改正など、様々な内容が含まれています。 各政党の税制案にもしっかり目を通して投票したいですね。 話を戻しまして、その後、3月末に行われる審議会で確定される税制改正が決まります。 その際に確定しなかった改正は、さらにその後に段階的に決定されます。 つまり、税制改正がニュースで取り上げられて落ち着いた後に改正される税制もあるのです。 このスケジュールを知っておくだけでも、税金の捕らえ方、政治への考え方に影響があるかもしれませんね。
税制改正を知っておこう
税制改正がどのようなものになっているのかを知っておくだけで、今後の対策を立てることもできます。
例えば、住宅ローンを組む場合、12月中に組むべきか、来年1月に組むべきかの判断も変わります。
それだけでトータル数十万円の税額が変わることもあります。
次回は、前述致しました「税制改正大綱」の読み方について説明させていただきます。
実際に「税制改正大綱」が発表された際にも、詳しくご説明致しますので、頭の片隅に留めておいていただけると幸いです。
※上記の内容は、平成26年12月7日時点の法律に則って記載しております。
関連記事
-
平成27年(2015年)に施行される税制《相続税の減税編》
さて、前回は平成27年(2015年)に入って急に相続税がかかる可能性があることについて、説明させてい
-
週末起業は事業所得を選べ!!2
前回は個人的な意見をただただ書き綴ることになってしまいました。今回は、週末起業であっても「事業所得」
-
ふるさと納税してみませんか?2
さて、前回は「ふるさと納税」のおおまかな仕組みを説明致しました。 今回は、ふるさと納税が節税に
-
節税のために学ぼう!~一時所得2~
さて、前回に引き続き今回も「一時所得」についてご説明できればと思います。 そして、「文字の色を
-
年収103万円と年収130万円はどちらがお得?
さて、今回から「年末調整」に関する内容を書いていこうと思っておりましたが、「実際のところ、103万円
-
年末調整で提出し忘れたらどうすればいいの?《住宅ローン控除・残高証明書編》
今回は住宅ローン控除を受けるための資料を提出し忘れた場合について書かせていただきます。 &nb
-
源泉徴収票がまだ届かない、どうすればいい?
さて、本日より確定申告の提出がスタートしましたね。 それに合わせて、ご質問いただきました源泉徴
-
平成27年(2015年)に施行される税制《社会保障・税番号制度導入編》
さて今回は、もはや懐かしくなってしまっている「マイナンバー制度」について書かせていただきます。
-
ふるさと納税してみませんか?1
さて、前回までで「総合課税所得」の8つの所得を簡単にご説明させていただきました。 今回からは年
-
妖怪メダルが買ったより高く売れたけど、どうすればいい?
さて、前回に引き続き、今回もご質問いただいた内容にお答え致します。 「妖怪ウォッチ」というもの
- PREV
- 年末調整で扶養じゃないのに書いてもバレない?
- NEXT
- 税制改正大綱ってなあに?