平成27年度税制改正大綱 《国民健康保険税の増税》
さて、今回は国民健康保険の税制改正対抗について書かせていただきます。
ちょっとしたまめ知識ですが、国民健康保険の正式名称は「国民健康保険税」で、実は税金なのです。
「保険料を支払っている」ではなく「税金を納めている」がより正確になります、参考までに。。。
国民健康保険税の増税
その国民健康保険税が増税されます。
増税と言いましても、正確には支払いの限度額が上がるといった内容です。
国民健康保険税は、前年所得を基に計算されていますが、それには上限が定められています。
その上限が、現在51万円から52万円に上がる改正案が今回出されています。
後期高齢者医療保険が現在16万円の上限を17万円に。
介護保険が現在14万円の上限を16万円に、といった案です。
つまり、現在上限に達していない人には直接的には関係のない案が上げられています。
しかし、退職された方などは影響がある可能性があります。
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軽減される国民健康保険税も増税になります!
5割減の軽減を受けている方は、現在24.5万円の上限が26万円に上がります。
2割減の軽減を受けている方は、現在45万円の上限が47万円に上がります。
そして、これから転職や独立を検討されている方は、国民健康保険税がここまで上がる可能性があることを覚えておいてください。
退職してから社会保険税と住民税が重く圧し掛かってきますので、ぜひ計算に加えてください。
しかしながら、これらの改正には正確な施行年月日が記載されておりません。
おそらく厚生労働省とも打合せをして決めるのでしょうが、日程がまだ決まっていないということは、最短で来年度から始まる可能性があります。
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まとめると・・・
今現在国民健康保険に加入している人は、現時点では特別目立った増税案はありません。
現在上限額を支払っている人はその上限があがりますので、増税になります。
そして、まだ日程が決まっていないので来年度から増税される可能性があります。
こちらの改正案も直接対象になる人はそれほど多くありません。
富裕層増税と同じような、稼いでいる人は増税する、といった改正案です。
頑張って稼いでいる人がその分負担が増える、それもどうなのかと個人的には思いますが、一番反感を買いにくく投票に影響を与えにくいのかもしれませんね。
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※上記の内容は、平成27年1月15日時点の法律に則って記載しております。
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