平成27年度税制改正大綱 《たばこ税の見直し》
さて、今回も引き続き税制改正大綱について書かせていただきます。
今回はたばこ税の増税についてです。
たばこ税が増税されます!
ついにたばこ税の増税が具体的に改正大綱に記載されました。
と、言いましても旧3級品の紙巻たばこに対する特例税制が廃止されるのです。
有名な銘柄で言えば、echo、わかば、といったところでしょうか。
これらは、平成28年4月から一年ごとに平成31年4月まで順次増税されます。
現在の改正大綱ですと、平成31年4月時点では、現在のたばこ税の2倍以上になります。
つまり、単純に見ても現在のたばこの値段が倍以上になるということです。
では、現在たばこ税はいくらでしょう。
価格:3,980円 |
今たばこ税はいくらかかっているの?
現在、旧3級品のたばこ税は1,000本あたりで課税率が公表されています。
国税のたばこ税は2,906円、地方税のたばこ税は2,906円、合計5,812円かかっています。
1箱20本あたりに換算しますと、116.24円かかっています。
それが1,000本あたり12,244円、1箱20本あたり244.88円かかるようになるようです。
一般的な紙巻たばこ、葉巻たばこなどは現在1,000本あたり12,244円かかっていますので、それと同じになるということですね。
ご存知でしたか?現在平均410円~440円のたばこ1箱に対して、たばこ税は244.88円かかっているのです。
この増税により、「安いたばこ」というものが存在しなくなる可能性があります。
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究極の節税は禁煙?!
1日1箱たばこを吸う人は、一ヶ月で7,346.4円のたばこ税を支払っていることになります。
1年で88,156.8円です。
平成26年度の国民年金保険料は年額183,000円ですので、比較すると約半分でしょうか。
たばこを吸うだけで、それだけの税金を支払っているということです。
「それはあまりにも高いなぁ」と禁煙するのも、「自分は高額納税者だ」と胸を張って生きるのかは人それぞれですが、普段どれだけの納税をしているかは、知っておきたいものですね。
※上記の内容は、平成27年1月21日の法律に則って記載しております。
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