税金はどうして払わされている感じがするのだろう?
さて、税制改正大綱も一段落しましたので、いただいている質問に対して書かせていただきます。
今回は「海外と日本ではなぜこんなにも納税の感覚が違うのか」といった質問をいただきましたので、書いていきたいと思います。
税金はどうして払わされている感じがするのだろう?
どうしても、税金は払わされている感じがしますよね。
私もそう感じてしまうタイプです。
それは、日本という国が税金の使い道を明確にしていないことなどといった理由もあるでしょうが、一番の理由は日本の歴史の中にあるようです。
日本は元々、年貢という制度があったり、人の上に立った人が国民から徴収する、というよりも無理やりにでも払わせる制度が普及していました。
そういった歴史的背景もあり、払わされている感じがしてしまうようです。
他の国でも同じなのでしょうか。
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海外の税金事情を見てみよう!
よく税率は比較されていますが、納税意識はなかなか比較されません。
ヨーロッパは消費税等が平均20%を超えますが、納税意識は高いです。
「ゆりかごから墓場まで」と言われるように、社会保障が充実しており、日本で言う定年後は寿命を終えるまで安定した生活ができる国も多いです。
実は、これにも歴史的背景があります。
ヨーロッパ諸国では日本のように年貢などを無理やり取り上げる制度は少なかったと言われています。
なぜなら、ヨーロッパ諸国では城があり、その城壁の中に城下町を作り、国民を生活させていた歴史があります。
そうです、そうやって命を守ってもらっていたのです。
そのため、払わされているという意識は少なく、納税意識が高いのだと言われています。
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おわりに・・・
歴史的な背景によって、今の税金事情も生み出されています。
現在、日本はヨーロッパの税制を参考にしようとしています。
それは、ヨーロッパの税制が安定していること、海外移住先にヨーロッパを選択する日本人が多いからです。
しかし、歴史的な背景がこれだけ違うこともありますので、恐らく同じようにはならないでしょう。
日本が目指す税制の先には、こういった点も踏まえていることを知っておいてください。
知らなかったでは損をしてしまう時代、歴史的な知識も得ておきたいところですね。
※上記の内容は、平成27年1月24日時点の法律に則って記載しております。
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