*

退職所得控除ってなあに?

さて、今回は「ケースで見る企業年金の受取り方《退職所得控除》」で触れました、退職所得控除について詳しく教えてほしいという依頼を受けましたので、書かせていただきます。

退職所得控除ってなあに?


 

以前にも説明しましたとおり、退職金として受け取る場合には税金を安くしてあげましょう、という制度があります。

一般的な種類としては、お勤め先から支給される退職金、社会保険などの制度により支払われる一時金、以前説明致しました企業年金などで受取る一時金、が挙げられます。

特殊なケースとしましては、「労働基準法第20条」の規定に当てはまる解雇予告手当てや、「賃金の支払の確保等に関する法律第7条」の規定に当てはまる退職後に弁済される未払い賃金なども、退職所得の対象です。

これらは全て、「しばらく勤務し、それ以後に同じところから賃金が支給される可能性が低い一時金」であることがベースになっています。

そういった場合、「退職所得控除」が認められ、税制メリットを享受することができます。

それでは、どれだけのメリットが生じるのかを見てみましょう。

退職金は何もしないと消えていく 60歳から「経済的自由」を手にする投資勉強法

価格:905円
(2015/4/18 11:18時点)
感想(0件)

退職所得控除のメリットはこんなに大きい!


 

「退職所得控除」は、一時所得の計算に加えて、勤務年数によるメリットが生じます

退職所得を求める計算式は、「(収入金額-退職所得控除)×1/2」で計算することができます。

ここでの収入金額とは、税金などを差し引く前の総額です。

「退職所得控除」の計算は、勤続年数によって変化します。

勤続年数が20年以下の場合は、「勤続年数×40万円」で計算します。

21年目からは「勤続年数×70万円」で計算しますので、一気に求める計算式にすると、「800万円+70万円×(勤続年数-20年)」となります。

仮に高卒から60歳の定年まで働き続けた場合、勤続年数はだいたい42年です。

そのような場合、「800万円+70万円×(42年-20年)=2,340万円」となり、それ以下の退職金であれば、税金は一切かかりません。

ただし、複数から退職金を受取る場合は、「退職所得控除」が受けられない部分もありますので、注意してください。

また、勤続年数が短すぎる場合も同様に受けられないことがあります。

【送料無料】 退職金制度の変更と判例Q & A / 外井浩志 【単行本】

価格:3,672円
(2015/4/18 11:19時点)
感想(0件)

勤続年数5年以下だとメリットが受けられない?!


 

一般的に勤めていて勤務年数が5年以下の場合、退職金が出ないケースが多いのであまり気にすることはないかもしれません。

この制度は役員などが「天下り」して何度も退職金を受取ることで節税しようとする方法を封じるための法律です。

勤続年数が5年以下の場合、「×1/2」の計算がなくなります。

5年以下ですので、「退職所得控除」は上限でも200万円です。

つまり、それ以上の退職金を支給した場合は、それに対して丸々税金がかかるということですね。

「天下り」対策だけあって、規制が甘く感じるのは私だけでしょうか?!

政府への不満はさておき、「退職所得控除」という制度で税金はすくなくなること、これだけでも覚えておいてくださいね。


※上記の内容は、平成27年4月18日時点の法律に則って記載しております。

関連記事

H26seihokouzyo1

年末調整で提出し忘れたらどうすればいいの?《保険料控除証明書編》

前々回は「給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書」を提出し忘れた場合について

記事を読む

dotiragaotoku

年収103万円と年収130万円はどちらがお得?

さて、今回から「年末調整」に関する内容を書いていこうと思っておりましたが、「実際のところ、103万円

記事を読む

umigazou

節税のために学ぼう!~譲渡所得~

長かった事業所得が終わり、今回からはスムーズに残りの所得を見ていきたいと思います。 順番ですと

記事を読む

27kaiseitop

平成27年度税制改正大綱 《基本的考え方》

さて、いただいている質問は少し置いておかせていただいて、タイムリーな話題を書かせていただきます。

記事を読む

dotiragaotoku

103万円を超えても受けられる、配偶者特別控除ってなんだろう?

さて、前回の続きです。 今回は「配偶者特別控除」についてご説明させていただきたいと思いますが、

記事を読む

ryousyuusyo

サラリーマンも経費が認められるって本当?2

さて、前回の続きです。 サラリーマンも経費が認められます!このような条件です!さて、あなたにメ

記事を読む

syaho

医療保険ってなあに?《国民健康保険編》

さて、前回までで「健康保険」が終了致しました。 今回は「国民健康保険」について書かせていただき

記事を読む

20140918_gensenzeita

あなたの源泉徴収票は正しいですか?2

さて、前回の「あなたの源泉徴収票は正しいですか?1」の続きを書いていきます。 今回は緑

記事を読む

税ブロのロゴ.jpg

年収103万円以下でも住民税は払わなければならないって本当?

さて、前回は「贈与税ってなあに?」で贈与税の計算方法までを説明させていただきました。 今回は、

記事を読む

marufu

年末調整で扶養じゃないのに書いてもバレない?

そろそろ年末調整の提出期限が終わった頃でしょうかね。 すごい質問をいただきましたので、年末調整

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

税ブロのロゴ.jpg
こうやって見たら「VALU」って無敵じゃない?

すごく久しぶりに書きます。すみません、ホント。  

税ブロのロゴ.jpg
個別のご相談はこちらから!

  日常生活における税金に関するお悩みにお答えします

20140918_gensenzeita
退職してからどれぐらいで源泉徴収票がもらえるの?1

すっかり時間が空いてしまいました、申し訳ございません。 週に数回

税ブロのロゴ.jpg
あなたの会社の経理は仕組み化できていますか?

大変ながらく更新が滞ってしまいました。 多くの質問にまだお答えで

税ブロのロゴ.jpg
社割り(従業員割引)を給与に加算されたんだけど?

さて、今回は質問をいただきました内容について書かせていただきます。

→もっと見る

PAGE TOP ↑