日経平均株価ってなあに?
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投資
さて、今回は少し投資に関する内容です。
ご質問いただきました、「日経平均株価ってなあに?」に対して書かせていただきます。
日経平均株価ってなあに?
よくニュースや新聞などで大騒ぎしている「日経平均株価」です。
先日は15年ぶりに2万円台に回復したと騒いでいました。
では、そもそも「日経平均株価」ってなんでしょう?
また、上がることによって良いことがあるのでしょうか?
「日経平均株価」が高ければ景気は良いのでしょうか?
こういった内容を、少しずつですが見ていきたいと思います。
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日経平均株価は上場企業全ての平均ではない?!
「日経平均株価」は日本の景気を反映しているように扱われています。
しかし、この「日経平均株価」というものは、日本の上場企業すべての株価を平均しているわけではありません。
実は、1,700近くある上場企業の中から、たった225銘柄を選んで平均を出しているのです。
読んで字の如し、日本経済新聞社が選んで計算している平均株価なので、「日経平均株価」と言います。
「ダウ式平均法」という計算方法を用いているのですが、計算を説明するとキリがないので割愛します。
比較的売り買いがされやすい(流動性が高い)銘柄をチョイスし、景気の動向を探るために活用しているとのことです。
そして、たまにその225銘柄は入れ替えられています。
あれ?じゃあその時に「日経平均株価」は変動するんじゃないの?と思われたあなた、その通りです。
つまり、「日経平均株価」はある程度調整可能な日本の景気指標なのです。
そのため、日本国内では全面的に押し出されている株価指数になっているのです。
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日経平均株価が上昇すると良いことがあるの?
正確には、「日経平均株価」が上がったからといって良いことはありません。
「日経平均株価」に連動する投資商品を買っていた人は儲かるので良いことがあったと言えるかもしれませんが、実際のところ日本の景気への影響はほとんどありません。
国際社会になったこともあり、株価の変動イコール景気の変動ではなくなってしまっているのです。
海外で景気不安が起これば、日本の株式に買いが集まり、「日経平均株価」が上がることがあります。
このような場合、日本の景気には本来まったく影響がないのですが、それでも「日経平均株価が上昇した」という報道になります。
「TOPIX」や「東証業種別株価指数」、時価総額から計算する「日経300」など、他にも様々な株価指数がある中で、「日経平均株価」が大々的にアピールされています。
変動しやすく、調整することが可能で、それが日本の景気を現しているとされている。
「日経平均株価」が上がって景気が良くなったと心が弾むのは悪くないことですが、ニュースなどで報道される「景気回復」の実態を知っておくと財布のヒモの緩めどきを惑わされないかもしれませんね。
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※上記の内容は、平成27年4月22日時点の法律に則って記載しております。
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