収入と所得の違いとは?
はじめまして、から少し時間が空いてしまいました。
ブログページの設定やら何やら、新しいことばかりで手間取ってしまいました。すいません。。。
さて、最初に何を書くべきだろう、と考えておりましたが、友人からの希望で、「収入と所得の違い」について書いていきたいと思います。
ここでは、分かりやすくお給料で考えていきたいと思います。
お給料の「収入」と呼ばれるものは、会計で言いますと給与額面や支払金額、といった言葉でよく説明されます。
さすが専門用語、なんとなく分かりにくいですよね。
一般的な家庭では、税金を差し引かれる前という意味で、「税込み」と言われることもあります。
こちらは、「税込み」=「消費税込み」という認識が強いため、伝わらなかったりします。
前置きはさておき、簡潔に申しますと、
「税金や社会保険料などを差し引かれる前のお給料の総額」=「収入」です。
そして、所得を簡潔に申しますと、
「税金を計算する基となる金額」=「所得」です。
こちらは、正確に申しますと、「課税所得」と呼ばれるものです。
「所得」には他にも「総所得」と呼ばれるものもありますが、この辺りはまた後日詳しく書ければと思います。
さて、他にも「年収」「手取り」と、様々な言葉が使われます。
せっかくなので、なかなかじっくりと見ない、「源泉徴収票」を見ながら説明したいと思います。
おもいっきり手書きですが、お許しください(笑)
今回はあくまで「会社にお勤めで、他からの収入がない場合」として書かせていただきます。
上の画像は、一年に一度「年末調整」という作業が終わった後に、給与明細と一緒に渡される「源泉徴収票」です。
大体、12月か1月のどちらかに渡され、遅くとも2月にはお手元に届いているはずです。
(厳密ではありませんが、2月16日までに渡すようにと税務署が取り決めておりますので、それまでにお手元に届いていない場合は、急かしてもらうようにしてください)
少し加工しまして、話を戻したいと思います。
見えにくい場合は申し訳ございませんが、拡大してご覧ください。
よく「年収」と言われるのは、赤①の「支払金額」と書かれている部分から見て取ることができます。
こちらを見ていただきますと、ご自身や配偶者(夫や妻)の「年収」→「一年間の収入の合計額」が分かります。
上の源泉徴収表ですと、「4,303,628円」です。
そして、「手取り」と言われるのは、「赤①-黄④-橙⑤-住民税=手取り」で求めることができます。
源泉徴収票の数字を当てはめて、「住民税」を仮に120,000円として計算してみますと、
「4,303,628円-99,600円-497,306円-120,000円(仮)=3,586,722円(手取り)」となります。
実際の「住民税」は、給与明細からピックアップして計算してみてください。
(あくまで「支払いの義務」が生じるものだけを差し引いて「手取り」を計算しております。お勤めの会社によっては、「会費」や「加入が義務付けられている生命保険」などがございますので、より厳密な「手取り」を計算される際は、このような金額も控除して計算してください。なお、その場合は源泉徴収票には金額が出ておりませんので、毎月の給与明細からピックアップしてください。)
さらに、一年間の「所得」は、「青②-緑③=所得」で求めることができます。
源泉徴収票の数字を当てはめると、「2,900,000円-928,146円=1,971,854円→1,971,000円(所得)」となります。
「課税所得」は千円以下を切り捨てて計算しますので、参考までに。
家計のために節約したり貯金することはもちろん大切ですが、そのためにもまずは、ご家庭の「収入」と「所得」を把握しておきたいものですね。
【中古】 約7000世帯の家計診断でわかった!ずっと手取り20万円台でも毎月貯金していける一家の… |
※上記の内容は、平成26年9月12日時点の法律に則って記載しております。
関連記事
-
年末調整で確認しよう!~扶養家族3~
さて、前回までで「扶養」の2つの用件の確認が終わりました。 今回は残りの2つを見ていきたいと思
-
あなたの源泉徴収票は正しいですか?2
さて、前回の「あなたの源泉徴収票は正しいですか?1」の続きを書いていきます。 今回は緑
-
平成27年(2015年)に施行される税制《相続税増税・贈与税減税編》
さて、今回は「相続税が増税され、贈与税が減税される」ことについて書かせていただきます。 &nb
-
医療保険ってなあに?《健康保険編・給付金2》
さて、今回も前回に引き続き健康保険の給付金についてみてまいりましょう。 今回は「高額療養費」と
-
平成27年度税制改正大綱 《雇用促進税制の拡充》
さて、今回も税制改正大綱について見ていきましょう。 今回は、雇用促進税制の拡充についてです。
-
所得税と住民税の支払い時期が違うのはなぜ?
年末はやはり、税金のことを意識しやすいのでしょうね。 今回もご質問をいただきました。 そ
-
節税のために学ぼう!~譲渡所得~
長かった事業所得が終わり、今回からはスムーズに残りの所得を見ていきたいと思います。 順番ですと
-
平成26年度の確定申告の還付はいつ?!
さて、今回もご質問いただきました、「確定申告の還付はいつ?!」について書かせていただきます。
-
そうだ、節税しよう!~利子所得~
さてさて、超マニアック節税の時間がやってまいりました。以前記載しておりましたとおり、利子所得でも節税
- PREV
- はじめまして
- NEXT
- あなたの源泉徴収票は正しいですか?1